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Director’s Night開催レポート

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9/21(土)のDirector’s Nightというセミナーを、@mori_koと共同主催しました。また、当日の司会進行をつとめさせていただきました。
たくさんの方にご来場いただくことができて、本当に嬉しかったです。ありがとうございました!

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今回のセミナー開催の発端は、7/21のCSS nite sapporoに参加した時のことです。

CSS Nite in SAPPORO, Vol.10 with Microsoft「HTML5+CSS3 Web Camp 2013」

この時のCSS nite全体の流れはHTML5に関することだったのですが、岩崎さんのセッションは「CSS3とJavaScriptで魅せるサイト、そのWebディレクションの現場」という「ディレクション」に特化したものでした。こんなかっこいいサイト作ったという華やかな部分だけでなく、サイト公開というゴールにたどり着くために必要な地味な裏側の部分についても触れられていて、とても共感できる内容でした。懇親会で@mori_koがセミナー開催したいって言ってみたところ、すぐに快くOKをいただいたので勢いにのって開催しましたが、本当にやってよかったです。


セッション1:

ディレクターが何を考えているかを分かると
仕事がもっとハッピーになる

山本タケシさん(R2D | RESONANCE to DESIGNing 代表)

02事前に山本さんと西山さんにはどんなセミナーにしたいのかについて相談にのっていただき、その内容を踏まえて話す内容を考えてくださったのですが、山本さんのセッションは、特に制作者としての私の思いや意見を強く受け止めてくれた内容になっていたと思います。

制作行程の現場管理ディレクションで大切な4つの柱を「目的の共有」「ホウレンソウ」「スケジュール」「クオリティ」として、山本さん自身もセッション内でおっしゃっていたように、すごく「当たり前のこと」なのですが、それらをどうやっているか詳しくお話してくださいました。

私自身、山本さんからお仕事をいただいたこともあるのですが、とてもきめ細やかに説明や確認をしてくれる方です。

すごい企画を考えるとか、最新技術を導入したとか、そういう華やかな話は話題にしやすいけれど、「当たり前のこと」は当たり前なゆえに、話すほどのことでもないと思われているような気がします。そして、その「当たり前のこと」を軽視せずに出来る人って、どれだけ居るだろう?

「当たり前のことを当たり前にやるのが難しい」
アンケートでも、この言葉が印象に残ったという方が多かったです。

山本さんのセッションのスライドはこち


セッション2:

だから、Webディレクターはやめられない

西山 泰史さん(ジャクスタポジション 代表)

03西山さんのセッションは、特に、社命である日突然ディレクターになってしまった方の心にとても響いたのではないかと思います。

最初からWebディレクターを「目指す」人って、ほとんどいないと思います。私も、ある日、肩書き上「Webディレクター」になったことがあります。なんかWebデザイナーより地位があがった気がする・・くらいの気持ちで、何の仕事をするべきなのか、どうしてその役割が必要なのかわからないまま肩書きだけがありました。

その時は、私はデザインとかしたいだけなのに、なんで余計な仕事が増えてるのかと「やらされてる」気持ちが本当に強く、だんだん仕事がつまらなくなって行きました。

西山さんは、Webディレクターの仕事って大変だけど「楽しい」ってはっきり言ってくれて、ディレクションを楽しむためのヒントを与えてくれたと思います。

やらされてるのではなく「やっている」
どの仕事でもいえることだとは思うのですが、考えたことを具体的な形にすることが求められるディレクターという仕事には、道に迷わないための「自分の意思」が大切なことを改めて感じました。

西山さんのセッションのスライドはこちら


セッション3:

ケーススタディで学ぶ、
通用するWebディレクションの極意

岩崎正寛さん(株式会社マックグラフィックアーツ 取締役)

05岩崎さんのセッションでは、制作事例をあげて、どんなディレクションをしたのかを具体的にお話してくださいました。

トーマツイノベーション採用サイト

インパクトのあるFLASHムービーを採用しているサイトですが、クライアントや社内スタッフとどのようなやり取りを経て、最終的なムービー完成に至ったのか、思考の流れを追うことができてかなり面白かったです。

CSS niteの時も制作事例の手描きのラフを見せてくれたのですが、今回も同様に見せてくれました。
完成したものはすごくかっこいいんだけど、岩崎さんのラフってすごくざっくりしているんですよね。でも、十分伝わる。
最初の考えをまとめるのはこれくらいでも十分で、スタッフ同士では、思ったことをすぐにアウトプットして共有することの方が大事だよなぁって思いました。

プロトタイプムービーも見せていただいたのですが、具体的にどこがNGだったのか、それを解決するためにどうしたのか、などとても参考になるお話ばかりでした。

具体例で示されると、企画・営業・制作などそれぞれの段階で必要なディレクションの側面が見えてきます。山本さん、西山さんのセッション内容を受けて、岩崎さんならどうするか、自分ならどうしたいか、考えるきっかけにもなりました。岩崎さんの考えをみんなに共有してくださったことが、本当にありがたかったです。


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トークセッションもなかなか好評でした!

私がWeb制作に関わって行く中で感じていることとして、岩崎さんのセッションで「ディレクターのゴミ箱化」という言葉でも表現されていましたが、ディレクターが単に雑用を片付け、仕事をこなすだけの存在になってしまい、何のためにやってるのかという「本質」が見失われてしまう場合が多いのではないかと感じています。

ディレクションに明確なルールはないし、特別なこともしない。でも、仕事内容は多岐にわたるし、常に判断をしなければならない。
だからこそ、何をするべきなのかという指針を作ることがとても難しいのだとは思いますが、参加者の少しでも何か「気づき」や「目標」が生まれたなら、主催としてとても嬉しいです。

また、制作会社によってはディレクター不在の場合もあり、多くはWebデザイナーやエンジニア、営業などがディレクターという役割を兼務し、自分でディレクションをするしかない状況に置かれていると思います。そういう立場の方にもディレクションの仕事内容を知っていただくことで、自分に何ができるのかを考えるきっかけとなったのではないかと思います。

西山さんからセッションタイトルにもなっている「だからWebディレクターはやめられない」という書籍を3冊いただいたので、セミナーの最後に3名の方にプレゼントすることができました。後日、別件でDirector’s Nightの参加者の方2人にお会いする機会があったのですが、2人ともその書籍をすでに購入したとおっしゃっていましたw
今回、お話いただいた内容が本当に心に響いたんだなーと感じて、とても嬉しかったです。

スピーカーの方、それぞれのディレクションに関するおすすめ本


今までハンズオンで少人数形式のイベントは主催したことがありますが、定員50人という大きいイベントの主催に加わるのは初めてのことでした。

ほとんど@mori_koの勢いに引っ張られての開催&主催でしたが、終わってみると心からやって良かったなぁって思いました。

参加者のみなさま、時間のない中でアンケートもしっかり書いてくださって本当にありがとうございました。

岩崎さん、再度、来札してお話していただくことができて、本当に感謝です。岩崎さんが来てくださったおかげでDirector’s Nightを開催することができました!

西山さんと山本さん、セッションを担当していただくだけでなく、どんなセミナーにしたいのかという相談にも乗っていただいてありがとうございます。私と@mori_koが漠然と話した内容について、参加者の方にどんな「気づき」を得て帰っていただくかというところまで、2時間弱の飲み会で結論まで導いてくださって、さすがディレクターでしたww

かでるのプロジェクターが借りられなかったらプロジェクター貸してくれた(´ ºムº `)さん、参加者なのに写真を撮影してくださった児玉さん、受付を手伝ってくれたマリちゃん、茜ちゃん、ほっしゃん、なかなか人数が集まらずに悩んでいたら告知に協力してくださった皆様、本当にご協力ありがとうございました(>_<)

こんなにみんなに助けてもらえると思ってませんでした。反省点もありますが、とりあえずとても楽しかったです(^ ^)


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