WordPressのカスタム投稿タイプは、カスタムタクソノミーと合わせて利用することが一般的に浸透していますが、固定ページの階層が深くなってしまったり、役割を別に持たせたいときなんかは、カスタム投稿タイプを固定ページとして利用することができると便利ですよね。
カスタム投稿タイプを固定ページにする場合は、functions.phpに下記のように記述します。
functions.php
function add_custom() {
register_post_type('products', array(
'label' => '製品情報',
'menu_position' => 5,
'public' => true,
'supports' => array(
'title', 'editor','page-attributes'),
'capability_type' => 'page',
'hierarchical' => true
));
}
add_action('init', 'add_custom');
capability_type
capability_typeをpageにすると、固定ページとして利用可能になります。
page-attributes
supportsに、「page-attributes」を追加すると、管理画面から新規追加した際に、「属性」が表示され、「ページ順序」が利用できるようになります。
hierarchical
hierarchicalをtrueにすると、属性に「親」が表示され、ページに階層構造を持たせることができるようになります。
これでカスタム投稿タイプを固定ページとして利用できるようになりました。
出力の注意点
上の例では、固定ページの出力のためのテンプレートファイルとしてsingle-products.phpが利用できます。
通常の固定ページと同じように、ループ処理して出力が可能です。
single-products.php
<?php while (have_posts()) : the_post(); ?> <h1><?php the_title(); ?></h1> <div class="content"> <?php the_content(); ?> </div><!--end of .content--> <?php endwhile; ?>
また、追加したカスタム投稿タイプのナビゲーション出力は、固定ページと同様に、wp_list_pagesで行うことができます。引数post_typeに投稿タイプ名を指定します。
<?php wp_list_pages("post_type=products");?>
ただし、出力されるナビゲーションは、固定ページでは、現在のページにcurrent_page_itemというclass、現在のページの親ページにはcurrent_page_ancestorというclassがつきますが、今のところ、カスタム投稿タイプで作ったものにはclassが付きません。
下記のソースをfunctions.phpに追記しておくと、classが付与されるようになります。
functions.php
function my_page_css_class( $css_class, $page ) {
global $post;
if ( $post->post_parent == $page->ID )
$css_class[] = 'current_page_ancestor';
if ( $post->ID == $page->ID ) {
$css_class[] = 'current_page_item';
}
return $css_class;
}
add_filter( 'page_css_class', 'my_page_css_class', 10, 2 );
どうやらバグのようなので、そのうちバージョンアップで改善されそうですね。